【安倍氏国葬】沖縄県内では疑問の声、賛否の反応さまざま


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 岸田文雄首相が14日、安倍晋三元首相の国葬を実施すると発表したことに、県内では賛意や疑問視する声など、さまざまな反応が出ている。

 県選出・関係議員からは「これまでの功績を評価した上での政府判断だろう」との声がある。一方で「納得できる基準を示すべきだ」「県民を置き去りにした面も否定できない」との意見もある。

 小林武沖大客員教授は「功罪双方を正しく評価して国民に問うのが先で、国葬決定はその後であるべきだ」と指摘した。

 平和運動関係者らは、安倍政権が名護市辺野古への新基地建設を強行したことに触れ「全員共通の思いで喪に服すことはできない。国葬はそぐわない」と強調した。

 沖縄戦体験者も直接的なコメントを避けつつ「いろいろ複雑な思いはある」と明かした。

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