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国内48の自衛隊施設で基準値を超えるPFAS検出 防衛省が調査公表、検出を正式に認める 海自那覇基地は7万倍

防衛省

 【東京】防衛省は22日、全国の自衛隊施設の消火用水槽で実施した有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)の調査結果を公表した。航空自衛隊那覇基地(那覇市)、海上自衛隊那覇航空基地(同)、空自知念分屯基地(南城市)を含む国内48施設で、環境に関する国の暫定指針値を超える値が検出されていたことを正式に認めた。海自那覇航空基地では最大約7万倍のPFASが検出された。

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 調査対象は、泡消火薬剤を希釈するための真水をためている消火用水槽。真水のはずだった水槽から高濃度のPFASが検出された原因について、防衛省は「特定できない」と結論付けた。


 防衛省は調査した水槽229槽のうち、指針値を超えてPFASが検出された125槽について水を入れ替える方針。指針値を超えた水を全て焼却処分する費用に、12億円余りを要する可能性を見込んでいる。2021年2月に空自那覇基地から泡消火剤が飛散した問題で、消火薬剤を混ぜる前の水槽からもPFASが検出され、防衛省はPFAS含有の有無について調査対象を全国に広げていた。

 防衛省は全国62の自衛隊施設・地区にある消火用水槽を調べた。このうち約8割の48施設・地区で、PFASの一種であるPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)が、国の暫定指針値(両物質の合計が1リットル当たり50ナノグラム)を超えて検出された。

 海自那覇航空基地では4槽のうち2槽で指針値を超過し、最高濃度で指針値の7万4千倍に上る1リットル当たり370万ナノグラムだった。

 空自那覇基地は全17槽で指針値を超え、指針値の3万2千倍に当たる同160万ナノグラムが最大で検出された。調査対象が1槽だけの空自知念分屯基地は指針値の78倍の同3900ナノグラムが検出された。

 海自沖縄基地も調査は1槽だけで、結果は指針を下回る同6・8ナノグラムだった。

 今回はPFOS・PFOAを含む泡消火剤を使った可能性があると判断した施設を対象にしており、県内の陸上自衛隊施設は対象に入っていなかった。

 防衛省が公表した調査結果はこちら

 (明真南斗)

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