【南城】会員制の米系大手量販店「コストコ」が南城市玉城垣花に出店する計画について、開業が2023年秋ごろになることが25日までに関係者への取材で分かった。雇用人数は350人規模になる見通し。店舗周辺の区画整理事業地には公園や市道、住宅地なども整備されるほか、関係者によると、企業数社が進出を希望しているという。
沖縄初進出となるコストコの建設予定地は、整備中の南部東道路・南城つきしろインターチェンジ(IC)に近接する。
建設予定地は既に造成工事が始まっている。造成工事のめどが付き次第、運営するコストコホールセールジャパンと、地権者らで構成する南城市つきしろIC南土地区画整理組合とで用地の売買契約を交わし、店舗の建築工事が着手される予定だ。
予定地には「南城市電波障害防止建築指導要綱」に伴う標識が設置され、標識にはコストコの建築計画の概要が記されている。同標識によると、コストコは、敷地面積が5万9962平方メートル、建物の延べ床面積は1万5303平方メートル。鉄骨造の平屋建て。
建築計画には9月15日着工予定とあるが、着工は遅れる見通しだ。当初は今年3月ごろに売買契約をし、早期着工を目指していたが、造成工事の遅れなどで契約も伸びているという。
関係者は「着工は予定より遅れると思うが、建物自体は鉄骨構造なので来年秋には開業できるだろう」と見込んでいる。(金城実倫)
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