コストコ、沖縄南城市に来年秋開業へ 雇用350人、周辺住宅整備も【地図あり】


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
造成工事が進められているコストコの進出予定地=21日、南城市玉城垣花

 【南城】会員制の米系大手量販店「コストコ」が南城市玉城垣花に出店する計画について、開業が2023年秋ごろになることが25日までに関係者への取材で分かった。雇用人数は350人規模になる見通し。店舗周辺の区画整理事業地には公園や市道、住宅地なども整備されるほか、関係者によると、企業数社が進出を希望しているという。

>>アマゾンが沖縄県内に物流拠点「置き配指定」も可能に

 沖縄初進出となるコストコの建設予定地は、整備中の南部東道路・南城つきしろインターチェンジ(IC)に近接する。

 建設予定地は既に造成工事が始まっている。造成工事のめどが付き次第、運営するコストコホールセールジャパンと、地権者らで構成する南城市つきしろIC南土地区画整理組合とで用地の売買契約を交わし、店舗の建築工事が着手される予定だ。

 予定地には「南城市電波障害防止建築指導要綱」に伴う標識が設置され、標識にはコストコの建築計画の概要が記されている。同標識によると、コストコは、敷地面積が5万9962平方メートル、建物の延べ床面積は1万5303平方メートル。鉄骨造の平屋建て。

 建築計画には9月15日着工予定とあるが、着工は遅れる見通しだ。当初は今年3月ごろに売買契約をし、早期着工を目指していたが、造成工事の遅れなどで契約も伸びているという。

 関係者は「着工は予定より遅れると思うが、建物自体は鉄骨構造なので来年秋には開業できるだろう」と見込んでいる。(金城実倫)

【関連記事】

▼全町民に3千円 クーポン券配布 西原町、9月中旬以降

▼コストコ、沖縄で2023年に開業視野 南城市玉城、契約交渉大詰め

▼大規模商業施設 建設へ広域調整 南城市照会に県が審議

▼「浦西駅イオン」面積縮小へ 計画3分の1以下見込み 新型コロナ影響などで

▼沖縄の景気「緩やかに回復」 県民需要や観光客が増加 海邦総研4~6月