沖縄県の玉城デニー知事は1日、保育所などで新型コロナウイルス感染者と接触した園児の待機期間について、PCR検査などの結果を待たなくても5日間無症状であれば、登園可能とする新たな方針を検討していることを明らかにした。濃厚接触者の待機期間を7日間から5日間に変更した厚労省の事務連絡に基づいた対応という。
新たな方針は保育PCR検査を実施する保育所や幼稚園、学童保育などが対象。保育PCR検査事業は当面の間、継続するという。
その上で、クラスに感染者が出た場合の登園判断について、子どもに微熱などの普段と異なる症状が見られる場合は基本的には登園を見合わせる。
保育PCR検査を実施した際には、5日以内に検査で陰性が判明した場合と、検査結果にかかわらず5日間無症状の場合は登園可能とする方向だという。
県は新たに保育施設職員の検査体制を拡充する方針も示した。迅速に検査できるようにするため施設規模に応じて抗原検査キットを事前配布し、陽性者が出れば追加配布する方向。
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