【ちむどんどん第83話】沖縄とスッポン 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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読谷村で見つかった巨大スッポン=2021年12月

 ちむどんどん第83話では、やくざ者の権田正造(利重剛)一味による、暢子(黒島結菜)が働くイタリア料理店への嫌がらせがエスカレートしていきます。店には、悪口の張り紙やごみの不法投棄、無言電話が相次ぎ、客のふりをした一味が他の客にも聞こえるように店の悪口をいうなど、執拗な嫌がらせが続き、客足が遠のいていきました。オーナーの房子(原田美枝子)も弁護士に相談しますが、弁護士は「権田は“月島のスッポン”と呼ばれ…」と、一度目をつけられると目的を遂げるまで食い下がる相手に対して及び腰になる始末。暢子も疲弊していきます。

 さて、スッポンと言えば2021年12月、沖縄の読谷村にある沖縄ハム総合食品のスッポン養殖場で、40センチの甲羅に体重7・96キロの巨大スッポンが見つかりました。沖縄の「スッポン事情」はどのようなものでしょうか。

 沖縄本島のスッポンは基本的に外来種とされ、琉球料理を扱った本にも食材としてはあまり登場しません。石垣島では戦前から、台湾のスッポンを持ち込んで養殖しており、当時からスッポン料理屋もあったようです。そのため、本島の河川にいるスッポンも台湾から持ち込まれ定着したものと考えられています。1970年に石垣市にできたスッポン養殖場が、72年に沖縄で初めてスッポンの人工ふ化に成功、71年に金武村(当時)に養殖場ができるなど、復帰前後にスッポン養殖の波があったようです。

▼いけすの水ぜんぶ抜いたら…7.9キロ巨大スッポン!


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

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