10月23日投開票の那覇市長選で、玉城県政を支える「オール沖縄」勢力は19日、県議の翁長雄治氏(35)を擁立する方向で最終調整に入った。関係者によると、翁長氏は出馬の意向を固めており、20日にオール沖縄幹部が正式に翁長氏の意向を確認する。
一方、市政与野党の双方から候補に挙がっていた副市長の知念覚氏(58)は、20日に開かれる自民党県連1区支部の選考委員会に選考対象の1人として出席する見通し。選考委内では知念氏を推す声が強く、早ければ同日にも知念氏を自民党推薦の候補者として決定する。
知念氏は17日に城間幹子市長に副市長の辞表を提出している。城間氏は19日、琉球新報の取材に辞職を承認する考えを示した。城間市長は「(出馬は)本人の判断に任せる」と述べ、知念氏がどの立場で出馬しても容認する考えを示した。
一方、オール沖縄内では、知念氏が自民党の候補者として具体的に名前が挙がったこともあり、翁長氏を擁立する方向にかじを切った。オール沖縄の市長選候補選考委員を務める照屋義実副知事は19日夕、知念氏と非公式に面談。関係者によると知念氏から出馬について明確な回答はなかったという。
(伊佐尚記まとめ)
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