27日に行われる安倍晋三元首相の国葬を巡り、県議会与党全4会派(てぃーだ平和ネット、共産党県議団、立憲おきなわ、おきなわ南風)の会派長らが26日、県議会で会見を開き、反対の意思を表明した。赤嶺昇議長の参加については、県議会の総意ではないとの立場を示した。
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4会派は「国葬実施に法的根拠がない」「国内で安倍氏への評価は分かれる。沖縄では厳しい評価がある」などとして、国葬に反対すると説明した。
参加に係る公金支出の差し止め措置を求める住民監査請求の動きを受けて、赤嶺議長が各会派に実施した議長の国葬参加への意見照会にも、4会派がそれぞれ「反対」と回答したと説明した。
一方で4会派は、意見照会を実施したにもかかわらず、照会内容をどう踏まえて判断したかなどについて議長から説明がないことを批判した。
「出欠は議長の判断であるにせよ、各会派に文書も出している以上は議論してほしかった」(おきなわ南風の平良昭一氏)として、議会の意見を反映した議長の参加ではないとの認識を示した。 (大嶺雅俊)
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