オール沖縄「保守中道の枠が欠けた状態にある」 城間那覇市長、2期8年を振り返る 本紙インタビュー 


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2期8年の市政運営を振り返る城間幹子那覇市長=9日午後、那覇市役所(又吉康秀撮影)

 15日付で那覇市長を退任する城間幹子氏は9日、琉球新報のインタビュー取材に応じ、2度の市長選で支援を受けた「オール沖縄」勢力について「スタート時の態勢から保守中道の枠が欠けた状態にある。政府に声を届けるためにも再びまとまる必要がある」と語り、再構築が必要との認識を重ねて示した。今後の政治との関わりについては「ノープラン」とし、「自らが積極的に選挙などに関わることはない」と語った。

 >>城間幹子氏のこれまでの発言をまとめて振り返る

 城間氏の後継として当選した知念覚氏が玉城デニー県政に批判的な保守系首長でつくる「チーム沖縄」に入ることを明言したことについて、「本人からオール沖縄に対抗する意味でチーム沖縄に入るということではないと聞いている。あくまでさまざまな地域課題を抱える首長同士が結束し、チームを組むという意味だ」と話した。

 城間氏は2期8年の在任期間を振り返り、「市政運営の根幹である『協働によるまちづくり』はコロナ禍においても着実に進展した」と語った。知念氏には「市民本位の立場で市民福祉の向上に尽くしてほしい」とエールを送った。

(吉田健一)

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