新たな変異株4種を確認 沖縄コロナ343人 八重山、医療フェーズ上げ(11月19日朝)


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 県は18日、新たに343人が新型コロナに感染したと発表した。また、県内で初めてオミクロン株系統の変異株4種が確認されたと報告した。

 県衛生環境研究所が10月31日から11月7日に採取した34検体のスクリーニング検査をしたところ、変異株のBQ・1が20代2人、XBB・1が40代1人、BF・13が50代1人、BL・1が30代1人から初検出された。いずれも入院などの重症例はない。

 初確認された4種の変異株は世界保健機構(WHO)が「監視下のオミクロン株の亜系統」と位置づけているが、感染者数の増加や重症度などについて明らかな知見はないという。

 県内では9月15日に変異株「BA・2・75」(通称・ケンタウルス)が初確認されたが、18日時点で確認は3例のみ。県は、4種の変異株が即座に感染拡大につながるとは考えていない。

 また、4種ともに国内で感染が確認されているため、10月末から11月初旬にかけて世界各国から県系人が参加したウチナーンチュ大会との関連性は不明としている。

 一方、県内では新規感染者数が緩やかに増加していることから、宮里義久感染対策統括監は「世界的にも感染の99%はオミクロン株なので、同株対応のワクチン接種を検討してほしい」と呼びかけた。

 県は18日、確保病床数の目安となる医療フェーズについて、宮古は3B(17床)から2(11床)へ引き下げ、八重山は1(10床)から2(12床)へ引き上げると報告した。

 18日の新規感染者数は年代別では50代が56人と最多で、続いて10代54人、20代と40代が48人などとなっている。 (嘉陽拓也)


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