沖縄県は8日、県内で新たに709人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。衛生環境研究所によるゲノム解析の結果、オミクロン株の亜系統BQ・1・1が県内で初確認されたことも発表した。
11月13~26日に採取された48検体を解析した。従来の主流だったBA・5の亜系統は45.8%(22検体)と割合が減少する一方で、新たに確認されたBQ・1・1の4検体を含む亜系統が50.0%(24検体)と増加している。判定不能は4.2%(2検体)だった。
7日にあった厚労省の専門家会合でも全国的に「BQ・1」系統の増加が報告されている。県の宮里義久感染対策統括監は、過去の流行でも変異株の置き換わりとともに感染が拡大したことから「県内でも全国と同様のことが起きるとみて感染動向を注視している」と語った。
新規感染者数の年代別では10代が115人と最多で、続いて40代109人、20代100人、50代99人などとなっている。入院患者は153人で病床使用率は22・9%。圏域別の病床使用率は本島24・6%、宮古4・5%、八重山30・6%だった。
県が感染対策などで支援に入っている社会福祉施設は41施設で施設内療養者は計143人だった。
(嘉陽拓也)
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