バスケ名将に教え子ら感謝 金城バーニーさん退職激励 高校時代は「辺土名旋風」メンバー 沖縄・宜野湾


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定年退職激励会で教え子たちに囲まれ笑顔を見せる金城バーニーさん(前列中央)=宜野湾市の飲食店

 【宜野湾】中部工業高校(現・美来工科高校)や前原高校、北中城高校などで男子バスケットボール部の監督を務め、生徒らを九州や全国の舞台に導いた金城バーニーさん(62)の定年退職激励会がこのほど、沖縄県宜野湾市内の飲食店で開かれた。前原高バスケ部のOBが集まり、当時の思い出を語り合い、金城さんの長年の労をねぎらった。

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 金城さんは2021年3月、宜野湾高校での勤務を最後に定年退職した。前原高校の教え子たちは、当初から激励会を検討していたが、コロナ禍で2年越しの開催となった。金城さんは「バスケットを通じて子どもたちが変わっていく姿を見られたことが幸せだった。僕自身も選手の頑張る姿に何度も助けられた。これからの人生、苦しいことがあっても、仲間を大切にして頑張ってほしい」と喜びを語った。

 高校時代にバスケ部のキャプテンを務めた前兼久俊一さん(41)=うるま市=は「縁があって現在、前原高校でバスケ部の指導をしている。バスケットを続けてこられたのはバーニー先生がいたから。自分も先生のように、子どもたちを全国に連れていける指導者になりたい」と思いを述べた。

 同校を卒業後、琉球ゴールデンキングスをはじめ複数のプロチームで選手としてプレーし、現在はバスケットボールスクールを運営する山城拓馬さん(37)=北谷町=は「プロでプレーして、引退後もバスケットで仕事ができている。バーニー先生から教わったことは今も生きている。次は先生を囲んでみんなでバスケをする機会をつくりたい」と夢を語った。

 金城さんは自身が高校生だった1978年夏、辺土名高校のバスケ部員としてインターハイに出場し、全国3位に輝いた。平均身長170センチに満たなかったチームの快進撃は「辺土名旋風」と呼ばれ、話題を呼んだ。

(外間愛也)

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