「とまりん」ホテル棟に新たな運営先 泊ふ頭開発が東京の会社と契約 沖縄・那覇


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
那覇市の大型複合施設「とまりん」(喜瀨守昭撮影)=14日

 沖縄県那覇市前島の複合ビル「とまりん」を運営する泊ふ頭開発(宮城健三社長)が、ホテル棟の新たな運営先として国内外でホテルやレストラン経営を手がける「Plan・Do・See(プラン・ドゥ・シー)」(東京都)と昨年12月に契約を結んでいたことが、14日までに分かった。複数の関係者が明らかにした。

 プラン・ドゥ・シーは、パームロイヤル(那覇市)が6月に那覇市久茂地の一銀通り沿いで開業予定のラグジュアリーホテルの運営も担う。

 新施設の具体的な計画などは明らかにされていない。泊ふ頭開発の担当者は、新たな運営事業者について「守秘義務がある」として明らかにしなかったものの、一般論として「建物に影響がない程度での内部工事は可能だ」としており、2021年10月に閉館したかりゆし(恩納村)のホテルとは異なる造りとなる可能性もある。

 とまりんホテル棟の賃貸募集要項では、現行賃料の月額3030万円(共益費含む、消費税別)を最低賃料としている。

 泊ふ頭開発は、退去したかりゆしと原状回復や保証金3億円を巡り裁判を続けている。泊ふ頭開発の担当者は「新しい事業者が入居するまでには問題が解決する見込みだ」と話した。

(與那覇智早)

【関連記事】

▼「とまりん」経営の泊ふ頭開発 ホテル売却に応じず かりゆし撤退、他社に賃貸へ

▼一銀通りに高級ホテル 23年夏開業予定、パームロイヤル、那覇に

▼ホテル「かりゆしアーバン」が閉館 開発頓挫や防災不備で判断

▼かりゆし本社、恩納移転 雇用維持へコスト削減

▼沖縄の観光客、倍増の見通し 23年1~3月163万人 OCVB見込み