武装米兵の公道歩行「抗議のせい」米側が主張  市民は否定 沖縄・東村高江


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県道70号で銃のようなものを所持していた米兵ら=7日午前、東村高江(宮城秋乃さん提供)

 【北部】沖縄県東村高江の北部訓練場付近の県道70号で7日に武装した米兵らが歩行する姿が確認された件で、沖縄防衛局の照会に対し、米側が「予期せぬ抗議活動により、海兵隊は車両から降車し歩くことを強いられた」と回答していたことが13日までに分かった。抗議活動をしていた女性は「(抗議と)関係ない」と主張しており、米側と女性の見解に相違がある。

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 女性は同訓練場N1ゲートの北側で約25分間、米軍車両前に立ちはだかり抗議したものの、警察に引き離されたといい、その後、米軍車両はN1ゲート方面に移動し、米兵が降車したと主張している。

 1996年のSACO(日米特別行動委員会)最終報告には「公道での行軍は既に取りやめられている」と記載。米側回答を受け、防衛局は「SACO最終報告との関係で直ちに問題になると断定できるものではない」とした。

(長嶺晃太朗)


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