沖縄の基地機能強化の動きに対し、黄色いリボンやシャツを着るなど身近なことで抗議の意志を示す動きが市民の間で始まっている。日常生活に追われ集会などに参加しづらい30~50代の働き盛り世代が活動の中心だ。呼び掛け人は「少しずつでも広がってほしい」と期待を込めた。
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県民が戦争に巻き込まれるかもしれないという「危機感」を象徴する色として「黄色」を採用。「イエロー・ウエーブ・オキナワ」と名付け、戦争を回避し行動する取り組みと位置付ける。政党や団体が関わらない「個々人の自由意志」で参加する運動だ。
対象世代は仕事や子育て、介護などで忙しく、デモへの参加を職場の人に知られたくないと感じる人も多い。
呼び掛け人の一人の島袋ひろえさんも40代で、日々の仕事に追われる一人だ。集会には足を運べなくても「かばんに黄色いリボンを付けるくらいだったら、という人は実際にいる」と、取り組みの意義を語る。
26日午後2時から那覇市の県庁前県民広場で開かれる緊急集会では、主催団体とは別で島袋さんらが黄色いリボンやプラカードを配り、取り組みを呼び掛ける予定だ。
(知念征尚)
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