沖縄本島の法人1社から申請が出ていたタクシー運賃の値上げ改定について、沖縄総合事務局は13日、追加の申請数が本島地区の法人全体の7割を超えたことから、運賃改定に向けた審査手続きを始めると発表した。審査状況にもよるが、早ければ10月ごろの実施を見込む。
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現在の普通車の初乗り運賃は560円(初乗り区間1.75キロ)だが、各事業者は590~610円(同1.05~1.49キロ)への引き上げを申請している。加算料金は現行の70円(365メートルごと)に対し、申請内容は70~80円(292~324メートル)となっている。
各事業者は値上げ改定の理由として、乗務員の労働環境改善、利用者サービスの向上、コロナ禍の影響や物価高騰による経営基盤の立て直し―を挙げているという。
タクシーの運賃改定は、申請を出した事業者の車両数が全体の7割に達した場合に、改定の必要性を判定する国の審査が始まる。本島地区は2月1日に最初の申請があり、3月10日までに、本島87事業者(登録台数2963台)のうち59事業者(2310台)が値上げを申請。台数ベースで約78%に達した。
沖縄県内では離島地区のタクシー運賃改定について審査手続きが先行しており、早ければ9月から値上げとなる見込み。消費増税の影響を除けば、値上げは本島、離島ともに7年ぶりとなる。
(當山幸都)
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