豚肉の処理費用、4月から2割値上げ 沖縄本島の食肉センター2カ所 販売価格に転嫁の可能性


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名護市食肉センター(資料写真)

 電気料金と燃料費の高騰を受け、沖縄県の崎原盛光農林水産部長は24日、4月1日から県食肉センター(南城市)と名護市食肉センターでの県産豚1頭当たりの食肉処理費用を引き上げることを明らかにした。24日に開かれた県議会2月定例会代表質問で次呂久成崇氏(おきなわ南風)へ答弁した。県畜産課によると現行料金と比べ、約23%に当たる420円の引き上げとなる。県は両センターからの申請を受け、県食肉センターで1835円から2255円に引き上げ、名護市食肉センターでは1822円から2242円に価格改定することを認可した。

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 食肉処理費用の値上げは消費税増税の影響を除いて約20年ぶり。食肉センターは本島内に2カ所しかないため、今後、消費者への販売価格に転嫁される可能性がある。両センターは豚のほか、2023年度中に牛とヤギの食肉処理費用の値上げも希望しており、いずれも将来的に改定される見通しだ。

 県畜産課の担当者は「今後1~2年で電気料金が数年前の水準に戻らないと、豚の食肉処理費の再改定もありうる。牛とヤギの価格改定については畜産農家の経営体力を見極めながら慎重に判断したい」と述べた。

 崎原部長は「食肉処理費の改定は、飼料高騰に苦しむ畜産農家の経営に対し、さらなる負担の増加となることから、今後、生産者、生産者団体との意見交換を実施していく」と述べた。

(梅田正覚)

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