約5年ぶりに日韓首脳会談が行われ、日韓関係の改善への期待が高まる中、世界的に人気の韓国の音楽グループ「BTS(防弾少年団)」と沖縄県・金武町との接点が17日の衆議院外務委員会で紹介された。ミュージックビデオの撮影でBTSが同町を訪れたことから、ファンが集まる「聖地」になっているという。
「金武町が巡礼地のひとつになっている。世界中のBTSファンが金武町に来てくれるといい」
衆院外務委で、日韓関係の改善に向けた外務省の取り組みなどについて質問した島尻安伊子氏(自民)は、「地元のトピック」としてこう付け足した。
話題になったのは、金武町中心部の「新開地」と呼ばれる米海兵隊基地「キャンプ・ハンセン」のゲート前にある飲食店や遊戯場が集まる地区のことだ。数年前にBTSメンバーが、米兵相手の「Aサイン」の名残を残すこの場所を訪れ、DVDの撮影を行った。
すでに閉店し、「サーフサイド」と大書きされた看板だけが残る店舗前が撮影スポットになっているという。金武町商工観光課の仲間靖和主事は、「SNSからだけでなく、ファンの口コミでも話題が広がっているようだ」と明かす。
新開地はここ数年、景気悪化で空き店舗が目立つようになっていたが、ファンの盛り上がりを反映するように、ツイッターやインスタグラムなどのSNSでは、「#聖地巡礼」とタグ付けされたファンの画像投稿が相次ぎ、にわかに活気付いている。
国会でも話題になるほどの〝BTS効果〟に、仲間さんは「BTSをきっかけに、町の魅力をさらに発信できるようにしていきたい」と声を弾ませた。
(安里洋輔)
【読まれてます】
ある日、BTSの沼に落ちました。体験描いた漫画に海外からも反響
沖縄発!韓流スター世界へ n.SSign カズタ「夢をあきらめなくてよかった」