海岸にアオウミガメの死骸 住民が発見、外傷なく死因特定できず 沖縄・南城


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波打ち際に打ち上げられたアオウミガメを移動するエコホヌのメンバーら=20日夜、南城市知念具志堅

 【南城】沖縄県南城市知念の海岸で20日、雌のアオウミガメの死骸が打ち上げられているのを、散歩中の住民らが発見した。21日未明に琉球大学のウミガメ研究会「ちゅらがーみー」のメンバーが調査した。

 「ちゅらがーみー」の松川夕華さん(22)によると、甲羅の長さは86.2センチ、幅は65.9センチで、外傷はなく、死因は特定できなかった。アオウミガメは調査後、砂浜に埋めた。

 実家が南城市にある男性(74)=東京都=は、知人に言われて波打ち際に打ち上げられたウミガメの死骸を見た。「(知念の海岸で)ウミガメの死骸を見たのは今回で3回目。3週間前にも近くでウミガメが死んでいた。地球環境の悪化のせいかね」と話した。

 知念の海岸で、ごみ拾いをする小中高生のグループ「ECOHONU(エコホヌ)」の琉大付属中2年の生徒(14)は「とても重くて、こんなに大きなウミガメを見たのは初めて」と驚いた様子。「ウミガメたちのために、これからも砂浜をきれいにしたい」と決意した。

(金城実倫)

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