陸自石垣駐屯地 避難シェルター求める声、「長射程ミサイルの配備先になるのでは」不安も 沖縄・石垣で住民説明会


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陸上自衛隊石垣駐屯地について市民に説明する中山義隆市長(右)と沖縄防衛局、石垣駐屯地の関係者=22日、石垣市民会館大ホール

 【石垣】石垣市と沖縄防衛局、陸上自衛隊石垣駐屯地は22日夕方から、沖縄県石垣市民会館大ホール(約千人収容)で、駐屯地施設や12式地対艦ミサイルなどの装備品や施設の概要、自衛隊活動などに関する住民説明会を開いた。約170人の市民が参加した。およそ1時間10分のうち、質疑応答が約50分を占め、陸自配備に賛成、反対双方の立場の市民から質問があった。有事の際に避難するシェルター設置を求める声や、石垣島が長射程ミサイルの配備先になるのではと不安視する声も上がった。

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 説明会には中山義隆市長、沖縄防衛局の濱和彦企画部長、駐屯地の井上雄一朗司令、防衛省関係者が出席した。

 濱企画部長は開催に至った経緯として、中山市長から「要望を受けた」からとし「市民に駐屯地に対する理解を深めていただく機会にしたい」と述べた。その後、駐屯地内の今後の工事スケジュールを示し、本年度以降に木工所、車両整備場、火薬庫A、倉庫などの整備を「地域住民に配慮しながら」進めるとした。

 シェルター設置について問われた中山市長は全市民約5万人や観光客を含めた約7万人を収容するものは「厳しい」とした上で、台湾有事などを想定し1千~2千人が入れるシェルター設置を「国や県と連携し進めていきたい」と述べた。

 長射程ミサイルに対する質問には明確な答えはなかった。(照屋大哲)
 

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