うるま市議の当選無効裁決 沖縄県選管、10月選挙の票を再検査 次点と当落が入れ替わる可能性も


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無効票のうち伊礼正氏の得票とされた「いてい」(左)と「イでイ」の2票

 【うるま】沖縄県選挙管理委員会が2022年10月2日投開票のうるま市議選の票を再検査した結果、最下位の天願浩也氏に2票差の次点で落選した伊礼正氏の得票が計4票増え、天願氏の当選を無効と裁決したことが23日、分かった。県選管は24日に県のホームページなどで告示する。県選管はこのほか、22年10月17日に伊礼氏が当選の効力に関して異議の申し出をうるま市選管に提起した件で、棄却した市選管の決定を取り消した。

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 一方で天願氏はすでに議会に出席するなど議員活動を始めている。裁決に不服がある場合、県選管を被告として高等裁判所に訴訟を提起できる。天願氏が訴訟で敗訴するか、裁決を受け入れれば当落が入れ替わる。天願氏は「訴訟を含め、今後の対応は関係者と相談して決めたい」と述べた。

 県選管によると再検査で有効票のうち他の候補者に混入していた「いれい」と横書きの「いれい」の2票と、無効票とされた「いてい」と「イでイ」の2票、計4票が伊礼氏の得票となった。この結果、伊礼氏は878票、天願氏は876.197票となる。

 県選管の裁決を受けて伊礼氏は「開票作業を注意深くやってほしかった。今後に生かしてほしい」と述べた。

 (名嘉一心)

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