米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさん(50)=本名鈴木一朗=が17日、宮古高の野球部を宮古島市で2日続けて臨時指導した。同校は今春の県大会で準優勝、夏はベスト4だったが悲願の甲子園出場経験はない。「未来の礎となるきっかけを残せたら」との思いで訪問した。
イチローさんにとって宮古島はオリックス時代のキャンプ地でもあり「縁起がいい」。16日はフリー打撃の投手を務め、全部員17人に対して1時間15分、計448球を投じた。部員から「もう一回やらせてください」と頼まれたが「おじさんも限界を迎えるんだよ。休ませて」と笑みを浮かべて断った。
17日はフリー打撃を披露し、右翼防球ネットを越える特大の打球を放った。2019年3月に引退、高校生の指導は今回が8校目。平良栄二監督は「甲子園に行かなきゃいけないんだという気持ちが出てきたと思う」と感謝した。
(共同通信)