春休みが18日間に 那覇市の小中学校 従来より6日長く 来年度から 教職員の働き方改革に


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 那覇市が市立小中学校全53校の2024年度以降の春休み期間を現行の12日間から6日間延長し、18日間とする方針を固めたことが19日までに分かった。近く正式決定し、各学校に通知する。新年度の引き継ぎに追われる教職員の準備期間を十分に確保することが狙いで、教職員の負担を軽減する働き方改革の一環でもある。市学校教育課は「先生方がゆとりを持って新年度に向けた準備ができるように努めたい」としている。

 学校教育課によると、現行の12日間では、業務時間内に引き継ぎの準備が間に合わず、週末に休日出勤して対応するケースが報告されている。そのため、校長会からは今年に入って、春休みの期間延長などを求める要望書が提出されていたという。

 那覇市は県内でも精神疾患で休職する教職員の割合が高い。そのため、市は今年5月に教員の負担軽減に向けて「教育負担軽減タスクフォース」を立ち上げ、教職員へのアンケートなどを通じて、教職員の負担軽減に乗り出している。

 教職員の働き方改革を巡っては、県教育委員会が、3月25日から始まる県立学校の学年末の休みを4日前倒し、21日からに変更することを決めている。生徒指導要録など書類の作成や次年度の準備といった繁忙期の学年末に、教職員が児童・生徒と向き合う時間や業務に集中できる時間を確保することが目的となっている。(吉田健一)