仕事始めとなる4日早朝、県内各地で水産物の初競りがあった。
このうち糸満市にある県水産公社地方卸売市場(イマイユ市場)では午前5時半からJF沖縄魚市場有限責任事業組合主催の初競りがあり、参加した約40業者の仲買人が目当ての品を競り落とそうと威勢良く声を出していた。1番セリは31キロのメバチマグロで、成樹鮮魚が1キロ当たり1万5555円のご祝儀価格で、この日の最高値で競り落とした。
最高値のメバチマグロを競り落とした成樹鮮魚の新里成樹代表は「景気付けと5の数字が好きでこの値段を付けた。赤身もよく鮮度もいい。地元の料理屋に提供したい」と喜んだ。
水産公社市場の担当者は「近年ではなかった高い値段がついた。沖縄は生のマグロが食べられる利点がある。県民のみなさまにおいしいマグロを食べてほしい」と語った。
競り前の初興しでは、JF沖縄魚市場有限責任事業組合の上原亀一職務執行者があいさつで「能登半島地震の被害者に哀悼の意を示したい。1日も早い復旧を願っている」と語った。
4日の水揚げ量は約35トンで売上額は3874万円余だった。
(玉寄光太)