【今帰仁】JAおきなわ(前田典男理事長)が今帰仁村の今帰仁支店スイカ選果場内に整備していたスイカの加工施設が23日、完成した。本島北部のテーマパーク「ジャングリア」の開業を見据えて、約5年前から観光業との連携を検討してきたJAは、村の特産であるスイカを使った加工品の販促に取り組む。
商品は新たに導入した糖度センサーシステムで厳選した糖度12度以上の甘いスイカを使用する。2・5センチ角のサイコロ状にカットし、観光客がドライブ中に気軽に食べられるよう、カップに入れ販売する。1カップ200グラム入りで税込み500円を想定している。
施設は2千カップを貯蔵できる冷蔵庫を備えた。4人体制で1日最大130玉を加工できるという。
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名桜大学生やJA職員、農家で構成するプロジェクトチームが、商品名やカップに貼るシールのデザイン、PR方法などを検討。まずは8~9月に観光施設「古宇利島の駅ソラハシ」でイベントを開き、販売を目指す。
JAおきなわハウススイカ生産部会の上間翔副部会長は「糖度が高くても傷などで値崩れすることもあった。そのようなスイカも加工して販売できることは利益につながる」と話した。
総事業費は約1億800万円。沖縄振興特定事業推進費を活用した。
(玉寄光太)
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