沖縄県内に流通する野菜や果物を取り扱う浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場青果部で5日早朝、2024年の初競りが開かれた。沖縄協同青果の濱川昌二社長らの鐘の合図とともに、競り人や仲買人らの威勢の良い掛け合いで次々と競り落とされた。
濱川社長は、同市場が離島県の食品流通の中核として重要だと強調した上で、「品ぞろえと品質管理に万全を期し、県内全域に農産物を供給していきたい」とあいさつした。
この日の青果物の入荷量は約229トン。野菜は、天候不良などの影響でレタスやキャベツなどの葉野菜の生産が落ち込み、県内産は前年比13%減の約115トンだった。県外産は同24%増の約93トン。全体では微増のほぼ前年並みとなった。
果実は県内産が前年比43%増の約2トンだった。これから旬を迎えるタンカンの入荷が増えたことが影響した。(玉寄光太)