【国頭・名護】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設を巡り、沖縄防衛局は1日、国頭村の奥間採石場から、基地建設地の米軍キャンプ・シュワブに石材搬入を開始した。国頭村からの土砂搬入は初めてとみられる。同日午前8時ごろ、奥間採石場から、石材を積んだ車が次々と出て行き、午前9時15分ごろに、シュワブの搬入ゲート内へ、少なくとも5台が入っていく様子を琉球新報の記者が確認した。
沖縄防衛局は2020年4 月に県へ提出した設計委変更申請書で、埋め立て用土砂の採取地を県内全域としていた。そのうち「国頭地区」からは234万立方メートルが調達可能だとしている。
新基地建設で、大浦湾側の軟弱地盤改良工事に向けた設計変更申請の承認を巡り、県側が最高裁判決で敗訴したことを受け、国側は作業を加速化させる狙いがあるとみられる。
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