沖縄県内の自治体が窓口で配っている婚姻届の記入例を調べたところ、記入例がある30市町村のうち96%にあたる29市町村で、婚姻後の夫婦の姓について「夫の氏」を選択していることが分かった。ジェンダー平等社会の実現を目指す団体の全国調査を基に、本紙が追加で確認した。「妻の氏」を選んでいる市町村はなく、偏りが見られる。
日本では結婚時に夫婦が同じ姓にしなければならず、どちらかが改姓する必要がある。婚姻届には、婚姻後の夫婦の姓について「夫の氏」か「妻の氏」にチェックを入れる欄がある。結婚して姓を変えるのは圧倒的に女性が多く、厚生労働省によると、2022年は約95%が夫の姓を選んでいた。