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「消えた観光需要」の経験を機に「地元シフト」鮮明に 県民のライフスタイルを意識 ブルーシール本店リニューアル 沖縄


「消えた観光需要」の経験を機に「地元シフト」鮮明に 県民のライフスタイルを意識 ブルーシール本店リニューアル 沖縄 県民のライフスタイルに合わせ、新たにドライブスルーを設けたブルーシール牧港本店=23日、浦添市
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 23日に1年4カ月ぶりにリニューアルオープンした浦添市のブルーシール本店。フォーモストブルーシール(村上琢磨社長)はコロナ禍で観光客需要が「蒸発」した経験を機に、地元客からの支持を強化する取り組みを続けてきた。

 今回は「目玉」として県民のライフスタイルに合ったドライブスルーを初めて導入した。誕生日会などで使える「パーティールーム」も設けるなど、比較的滞在時間が長い傾向にある地元客がゆったり過ごせる空間を意識し、「地元シフト」をより一層鮮明にした。

 新店舗の延べ床面積は1026平方㍍。面積は従来の1・5倍で、年間の来店者は現状の約30万人から1・3倍の40万人に増やす目標。1階には200席がある。2階は比較的空間に余裕を持たせた67席。

 2階は1963年に浦添市に本店が移転して以降のブルーシールの歴史が分かる写真や資料の展示や、グッズ販売のコーナーがある。70年代前後の映画も上映している。予約制のパーティルームは2時間まで使える。

 グッズ売り場ではオリジナルのTシャツやバッグなどを販売する。年に4回ほどは地元のアーティストを中心とした作品を販売するイベントも開く予定。

 一部で人気が高かったハンバーガーは、新本店の完成を機に全店で販売をやめる。「原点回帰」で主力のアイスやクレープなどスイーツの販売に注力する。

(島袋良太)