宜野湾市と沖縄コカ・コーラボトリングは15日に宜野湾市役所で会見を開き、専用のタグを持った道迷いの認知症者を感知し、家族らに居場所を知らせる自販機を市内に20台設置すると発表した。宜野湾市の和田敬悟副市長、沖縄コカ・コーラボトリング営業本部副部長の鮎澤和夫氏、捜索システム「ミマモライド」のソフトウエアなどを開発するトキニライド森慈代表社員らが会見した。
宜野湾市は、介護認定のデータを基に、市内の認知症患者が県平均を上回ると評価。専用タグを一部の認知症患者に渡している。
現在、「ミマモライド」によって公共施設や介護事業所、公用車、認知症者の家族など計51カ所に捜索システムの子機センサーを設置しており、それに沖縄コカ・コーラの自販機20台が追加される。最終的には市内に250機の同センサー設置を目指している。
和田副市長は「認知症の方が安心して外出できることを目指す」とあいさつ。鮎澤氏は「地元企業として恩返ししたい」と語った。
ミマモライドは宜野湾市のほか、北中城村、西原町、浦添市、那覇市首里、南風原町で認知症者の道迷いを発見する自販機の設置を実施している。
(嘉陽拓也)