【国頭】もっと知ろうもっと語ろう認知症「泉とオバーのよんな~笑って介GO~」の講演会(国頭村主催)がこのほど、国頭村民ふれあいセンターで開かれ、村内外から約130人が参加した。介護の経験を持つタレントの喜舎場泉さんが、介護を通じて学んだことをトークや、オバー(山田力也さん)とのコントにして紹介した。なごこころのクリニック院長の徳和子さん、県認知症介護指導者の羽島訓秀さんの講演もあった。
泉さんは約9年間、認知症の母初子さんの介護に携わった。何度も電話をかけてきたり、靴下を冷蔵庫に隠したり、鍋の中にお金を入れたりして、感情的になり母親を泣かせたこともあったという。「介護は1人ではできない。地域や周りの人に助けられた」「介護する私たちが笑顔で接すれば受ける側も笑顔になれる。難しいけど笑いましょう」と訴えた。
泉さんは、一緒に介護をしていつも支えてくれた姪(めい)についても紹介した。13歳の頃から面倒を見てもらい、その存在が大きかったことや、大人になった今は医療関係の仕事に就いていることを報告した。
徳和子さんは医療に関わる専門的な立場から認知症について説明した。羽島訓秀さんは介護支援専門職員(ケアマネジャー)について、デイサービス、ショートステイ、訪問介護、施設入所などの中から、最適なサービスをつなぐことなどを伝えた。
参加者から「とてもよかった、また国頭で開催してほしい」「大笑いしながらも、とても感動的でした」など多くの感想が寄せられた。
(新城高仁通信員)