沖縄県系3世でルーツを探している米ワシントン州公立大、ワットコム・コミュニティーカレッジ学長のキャシー・ヒヤネ・ブラウンさんの祖父「ヒヤネ・セイホ」さんと見られる名前の記された家系図が1月30日に見つかった。NPO法人琉米歴史研究会の喜舎場理事長が同日、うるま市高江洲の高江洲公民館で同じ比屋根門中で市高江洲在住の比屋根眞義さん(83)と理恵さん(54)に面会し家系図を確認した。
ブラウンさんは2月に来沖予定で、来沖に合わせ琉米歴史研究会にルーツ探しの協力を求め情報を寄せていた。
喜舎場理事長の調べではセイホさんは現うるま市高江洲出身で、童名は「蒲(カマ)」とみられている。喜舎場理事長が新聞で情報提供を呼びかけていた。
新聞を見た眞義さんと理恵さんが家系図を確認したところ、「蒲郎(かまろう)」という名前と「元祖ト共ニハワイニ移葬」との文字を見つけ、喜舎場さんに情報を寄せた。眞義さんによると蒲郎さんとの関係は「かなり遠い」というが「門中のメンバーではある」と説明した。
喜舎場さんは「沖縄のルーツが知れて(ブラウンさんは)安心するだろう。喜ぶと思う」と話した。
ブラウンさんが学長を務めるワットコム・コミュニティーカレッジとワシントン州立大は、3月に県内6市村と短期留学に関する協定を締結する。琉米歴史研究会の関連団体で、留学を支援するドットソリューションズが仲介を担っている。
協定締結に合わせてブラウンさんは2月末に来沖予定。喜舎場さんは眞義さん、理恵さんとの面会と高江洲地域の案内などを予定している。
(金盛文香)