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「耐えられない」「平穏な生活と真逆」 石垣陸自の空包訓練に住民反対 市長に要望伝える 沖縄


「耐えられない」「平穏な生活と真逆」 石垣陸自の空包訓練に住民反対 市長に要望伝える 沖縄 中山市長(右)に空包を使用した訓練中止を自衛隊に申し入れるよう求める開南集落の住民ら=14日、石垣市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 照屋 大哲

 【石垣】陸上自衛隊石垣駐屯地から最も近い開南集落の住民は14日、石垣市役所を訪ね、中山義隆市長に、空包を使用する訓練をしないよう自衛隊側に申し入れるよう求める要請書を手渡した。市長は「住民の思いは理解できる。皆さんの意向を市としてもしっかりと伝えて、自衛隊と調整したい」と答えた。

 石垣駐屯地は10月7日の一般開放イベントで、小銃や機関銃などの空包を使用した戦闘訓練を公開した。これに先立ち、9月30日に開南集落の住民向けに空包の実演をしていた。

 要請書によると、住民は自衛隊側からイベント後も空包を使用した訓練を継続したいという意向を伝えられた。だが住民は「耐えられない」「私たちが望む平穏な生活とは真逆だ」などと反対の意思を示した。その上で「市としても自衛隊や防衛省に空包を使用した訓練を決して行わないよう求めてほしい」と要請した。

 (照屋大哲)