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辺土名港・大嶺さん 「海人の安心、これからも」 灯台守り20年 感謝状


辺土名港・大嶺さん 「海人の安心、これからも」 灯台守り20年 感謝状 11管の島谷邦博本部長(前列左端)から感謝状を受けた大嶺嘉昭さん(同左から2人目)と妻の廣美さん(同3人目)ら=1日、那覇市
この記事を書いた人 Avatar photo 高辻 浩之

 【国頭】約20年にわたり国頭村の辺土名港沖防波堤灯台の監視活動に尽力したとして、第11管区海上保安本部は灯台記念日の11月1日、国頭漁協前組合長で同村鏡地の大嶺嘉昭さん(71)に海上保安庁長官の感謝状を贈った。11管区の島谷邦博本部長は「海の上で働く人たちにとって、港の灯は安心につながる。大事な灯台をずっと見ていただき、非常に感謝している」と長年の労をねぎらった。

 辺土名港沖防波堤灯台は港の岸壁の先にある防波堤上に位置する。今年8月には台風6号の通過後に灯台の消灯が確認された。大嶺さんはいち早く11管区に連絡を入れ、復旧にあたった。

 那覇市の港湾合同庁舎で、島谷本部長から大嶺さんに感謝状が手渡されると、拍手に包まれた。同行した妻の廣美さん(68)はうれし涙を拭いながら謝意を伝えた。大嶺さんは「海人は漁から戻り、港の灯台のともしびを見ると、無事に家に帰って来たと安心できる。妻や仲間の協力があって活動を続けることができた。航海安全のためにも見守り続けていきたい」と喜んだ。

 (高辻浩之)