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「民主主義、無視された」 辺野古ゲート前 判決に怒り


「民主主義、無視された」 辺野古ゲート前 判決に怒り スマートフォンで判決の行方を見守る市民ら=20日、名護市のキャンプ・シュワブ前のテント
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

 名護市の米軍キャンプ・シュワブ前のテントでは20日午後2時過ぎ、新基地建設に反対する市民らがスマートフォンで判決の行方を見守り、県が敗訴したことを知ると落胆や怒りの声が上がった。午前中から雨が降り続き体感温度も下がる中、午後3時ごろのゲート前の座り込みでは「歴史的な日になったが、これからも抗議行動を続ける」と参加者が気勢を上げた。


 ゲート前には午前9時前から3回、最大で40人以上が座り込んだ。2014年から抗議活動に参加している喜納洋子さん(83)=那覇市=は判決前、「門前払いではなく今度はしっかり審議して判決を出してほしい」と願った。だが県が敗訴したことを知ると「民主主義も憲法も人権も無視され、三権分立が壊されている。日本の恥だ」と憂いを募らせた。
 オール沖縄会議の高里鈴代共同代表は判決を受け「予想通りだがとても残念だ。地方自治がないがしろにされている」と静かな口調で憤った。

 週1回ゲート前の座り込みに参加する伊波栄さん(77)=那覇市=は「でたらめだ。県民の話も聞かず勝手に決めるのはおかしい」と疑問を呈した。豊永美菜子さん(48)=読谷村=は「沖縄だけでなく日本に住む全員がみんなで話し合う土壌が大切だ」と訴えた。 

(武井悠)