米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題を巡り、国が沖縄県に代わって設計変更を承認するために提起した代執行訴訟の判決が、20日午後に言い渡されました。県と国の法廷闘争の大きな節目を迎える判決の日、県内各地の動きを追いました。
午前8時 米軍普天間飛行場(宜野湾市)
◆米国と日本の国歌が順番に流れ、周辺に響き渡る。
午前8時50分 キャンプ・シュワブゲート前(名護市)
◆雨もちらつく中、抗議に集まった人たちが今日1回目の座り込み。「判決の結果がどうであれ、新基地反対の意志と座り込みを強化して続けるだけだ」と訴え。
午前9時10分 沖縄県庁(那覇市)
◆玉城デニー知事が県庁に登庁。記者団に「県民の思いに沿った判決が下されるよう期待致します」と語る。
午前10時 福岡高裁那覇支部前(那覇市)
◆判決傍聴希望者への整理券配布が始まる
午前10時50分 キャンプ・シュワブゲート前付近のテント(名護市)
◆2014年から辺野古の抗議行動に参加する80代女性「門前払いではなくしっかり審議して判決を出してほしい」。
午前11時11分 福岡高裁那覇支部(那覇市)
◆裁判所で傍聴券の当選番号が貼り出される。
午前11時45分 キャンプ・シュワブゲート前(名護市)
◆シュワブゲート前で今日2回目の座り込み。参加者らが「県が敗訴しても軟弱地盤はなくならない」と訴える。
午後1時3分 米軍普天間飛行場(宜野湾市)
◆米軍普天間飛行場に米軍機が着陸。住宅地、学校に隣接する中、運用が続いている。
午後1時3分 裁判所近くの城岳公園(那覇市)
◆オール沖縄会議が判決前に集会。糸数慶子共同代表「決して諦めず、最後まで闘おう」
午後1時25分 城岳公園(那覇市)
◆判決を直前に控えた集会で「不条理を許さない」「玉城知事を支える」などとシュプレヒコールを上げる参加者ら。
午後2時 福岡高裁那覇支部(那覇市)
◆福岡高裁那覇支部(三浦隆志裁判長)は判決を言い渡し、国の請求通り県に申請を承認するよう命じた。県敗訴の判決となった。
午後2時1分 福岡高裁那覇支部(那覇市)
◆県敗訴となる判決主文の読み上げに傍聴席から「不当判決だよ!」と怒声。
午後2時5分 キャンプ・シュワブゲート前のテント(名護市辺野古)
◆県敗訴の速報に、辺野古新基地建設に反対する市民たちから落胆の声が上がる。
午後2時20分 福岡高裁那覇支部(那覇市)
◆国側出席者は、コメントを求める記者団の取材に応じず、無言で黒の乗用車に乗り込み裁判所を出た。
午後3時30分ごろ 沖縄県庁(那覇市)
◆沖縄県秘書課は玉城デニー知事が「大葉性肺炎」と診断され、26日まで知事公舎で療養することを発表。代執行訴訟判決を受けた報道対応については、夕方に池田竹州副知事が知事コメントを代読して対応すると広報した。
午後4時5分 大浦湾(名護市)
午後4時40分ごろ 宜野湾市役所
◆米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の松川正則市長が市役所で報道陣の取材を受ける。辺野古移設に対する宜野湾市民の考え方について「(再選した22年9月の)選挙で市民に『容認せざるを得ない』と伝えてきた。支持を頂いているため、理解頂けたと思っている」と語った
午後5時20分 沖縄県庁(那覇市)
◆県庁1階ロビーで池田竹州副知事が報道陣の取材に対応。病気療養が発表された玉城デニー知事のコメントが配布される。玉城知事に代わって会見した池田副知事は「極めて残念」とするコメントを読み上げる。
午後6時すぎ 県庁前の県民広場(那覇市)
◆オール沖縄による知事支援集会が那覇市泉崎の県民広場で始まる。糸数慶子共同代表が玉城デニー知事のコメントで「到底容認できるものではない」と読み上げると、参加者からは「そうだー」の声が飛んだ