【動画あり】「埋め立てを許さない」 沖縄・辺野古で県民集会 大浦湾埋め立て着手に抗議 海上でも「海を殺すな」とシュプレヒコール


【動画あり】「埋め立てを許さない」 沖縄・辺野古で県民集会 大浦湾埋め立て着手に抗議 海上でも「海を殺すな」とシュプレヒコール メッセージボードを掲げ、ガンバロー三唱し、辺野古新基地建設反対の意思を示す県民集会の参加者=12日午前11時21分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 琉球新報社

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に伴い、国が設計変更承認の代執行を経て大浦湾側の埋め立てに着手したのを受け、新基地建設に反対する県民集会(主催・辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議)が12日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開かれた。「代執行埋め立てを許さない県民集会」と銘打ち、県内各地から約900人(主催者発表)の市民が参加した。

大浦湾への石材投入を受け、海上抗議集会で中止を訴える市民ら=12日午前10時過ぎ、名護市大浦湾

 海上でもヘリ基地反対協議会の海上行動チームが同日午前、大浦湾への石材投入に抗議する「海上集会」を開いた。抗議船4隻とカヌー12隻が、石材投入海域の近くでプラカードや旗を掲げ、「工事をやめろ」「海を殺すな」とシュプレヒコールを上げた。

一方、沖縄防衛局は同日午前10時20分過ぎから、船から海上に石材を投入する作業を開始した。10日に石材投入を開始後、3日連続となった。

 ゲート前の県民集会では、主催者を代表し、オール沖縄の稲嶺進共同代表が「政府による埋め立ては認めない。諦めてはならない」と声を上げた。参加者からは民意に反する埋め立て強行への批判が相次いだ。

 
 海上集会でマイクを握った女性は「戦争準備のために使われる基地建設で大切な大浦湾が壊される。沖縄県民は絶対に許さない」と訴えた。抗議集会後、カヌーで抗議する市民らはフロートを乗り越え、海上保安庁に一時拘束された。同日午前は、新たに護岸が建設される辺野古崎周辺でも車両がクレーンを上げ、作業員らが集まっている様子も確認された。