がん患者の負担軽減へ ウィッグや補整下着の購入費を助成 豊見城市、今月から


がん患者の負担軽減へ ウィッグや補整下着の購入費を助成 豊見城市、今月から ウィッグ助成事業について説明し、記念セミナーへの参加を呼びかける、豊見城市健康推進課の上原慎也さん=1月15日、豊見城市役所
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【豊見城】がん患者の心理的・経済的な負担の軽減などを目指し、豊見城市は、がん患者のウィッグや補整下着などの購入費用を助成する取り組みを始めた。助成金額は上限2万円で、2月から申請を受け付けている。
 助成対象は2023年4月~24年3月末に購入した、ウィッグおよび装着用頭皮保護ネット、補整下着などの乳房補整具。対象は豊見城市在住で、(1)がん治療による外見変貌に対する補整具を必要とする(2)がん相談支援センターの相談支援を受けている(3)補整具に関する他の助成金などを受けていない―こと。
 市健康推進課の上原慎也さんは「相談支援センターでは、ウィッグの種類や費用に関する相談にも丁寧に応じてくれる」と説明し、県内6病院にある相談支援センターの利用を呼び掛けた。
 事業費は60万円。県内では、すでに実施している糸満市、浦添市をはじめ同様の事業が広がっている。
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 ウィッグ助成事業の開始に当たり、豊見城市は2月25日午後1時半から市役所2階の保健センターで記念セミナー「女性のヘルスケアとがんについて」を開く。内容は、女性の年代別ヘルスケアや乳がんなどに関する医師の講話、がん経験者からの話、ヨガ実践など。26日~3月24日、動画配信も行う。参加無料。参加の申し込み締め切りは2月22日。電話098(850)0162(市健康推進課)。