男性の接待、赤ちゃん抱く、市長を叱る、のは女性ばかり 浦添市長「TikTok」投稿 第三者委が動画11本を検証 沖縄


男性の接待、赤ちゃん抱く、市長を叱る、のは女性ばかり 浦添市長「TikTok」投稿 第三者委が動画11本を検証 沖縄 浦添市役所(資料写真)
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 浦添市が動画投稿アプリTikTokに投稿し、女性蔑視に当たるなどと批判を受けた動画に関する第三者委員会「浦添市ソーシャルメディア調査委員会」の第2回が11日、同市役所で開かれた。ジェンダー法やSNSの専門家ら3人の委員が2023年投稿の動画計11本を検証した。副委員長の朝崎咿(かたる)氏は欠席した。

 玉城尚美委員は、問題の発端となった「市長が美女とホテルへ」と題した動画に関して「フォロー数を上げたいがために、自分たちのガイドラインに抵触するのではという視点が抜け落ちている」と述べた。現在は閲覧不可となっている市長の謝罪動画について「(視聴者に)謝りながら感謝をしている点はすっきりしない」と語った。

 矢野恵美委員は、男性を接待したり、赤ちゃんを抱いたり、市長を叱ったりするのが女性職員ばかりになっている点を「恣意(しい)的な」性的役割分担だと指摘した。

 市長が制服リサイクル店でセーラー服を物色する動画は「男性がセーラー服を手に持つ=変態との視点だ。浦添市は、性の多様性を尊重する社会を実現するための条例を施行するのに、あり得ない表現だ」と批判した。

 島袋コウ委員は「地に足の着いたやり方であれば、みんながいいと言えるコンテンツになり得た」と指摘した。

 (藤村謙吾)