名護市辺野古の新基地建設工事を巡る抗告訴訟で、国が上告したことを受け、原告の一人で辺野古区在住の金城武政さん(67)は28日、那覇地裁で取材に応じ「市民の思いを無視する国の横暴だ。最高裁には必ず却下してほしい」と怒りをあらわにした。
金城さんは同日、辺野古新基地に関する別の抗告訴訟で、原告の一人として意見陳述をするために那覇地裁を訪れた。
法廷で上告の一報を知った金城さんは「(国交相裁決についての)中身の審理をどうしてもしたくないのだと勘ぐってしまう」と吐き捨てた。
その上で「命が大事だということを伝えるために訴訟をしている。そのためには中身の審理につなげることがどうしても必要だ」と力を込めた。
(安里洋輔)