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「声上げて良かった」辺野古周辺の住民の原告 「地元の意見を聞いて」 抗告訴訟 沖縄


「声上げて良かった」辺野古周辺の住民の原告 「地元の意見を聞いて」 抗告訴訟 沖縄 判決後「原告適格認める」「裁判はこれからだ」の旗を掲げる原告側関係者ら=15日午後3時21分、那覇市の城岳公園(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 辺野古新基地を巡る住民の訴訟で、福岡高裁那覇支部が辺野古周辺に住む原告4人の原告適格を認めた。金城武政さん(67)以外の3人は法廷で判決を聞けなかったが、琉球新報の取材に喜びを語った。

 30年近く辺野古周辺で暮らす女性(73)は「わずかな力かもしれないが声を上げて良かった」と声を弾ませた。オスプレイの離着陸帯の新設で騒音被害が悪化するなど、今も基地負担を実感している。「新基地ができれば状況はもっと悪くなる。可能なら裁判を通して止めていきたい」と力を込めた。

 辺野古に住む女性(80)は「良かった。いつも門前払いでショックだったので、認められたのはうれしい」と喜ぶ一方、「裁判しても国は聞く耳持たないからね。地元の意見をちゃんと聞いてほしい」と求めた。

 辺野古在住の女性(76)は「やった」と喜んだ。最近は辺野古の現場に足を運べていないが「昔と心は変わらない。辺野古の反対運動に参加している皆さんに感謝している」と話した。

(中村優希、安里洋輔)