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嘉手納基地での流出燃料、マリーナつながる排水路へ 米軍「比謝川には流れず」 沖縄


嘉手納基地での流出燃料、マリーナつながる排水路へ 米軍「比謝川には流れず」 沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 25日に米軍嘉手納基地で発生したジェット燃料流出事故で、米空軍第18航空団は29日、琉球新報の取材に対し、約190リットルの燃料は「雨水が嘉手納マリーナにつながる排水路に流した」と説明した。上水道用の取水施設がある「比謝川には流れていない」とした上で「(機体からの)流出はその後食い止められ、清掃作業は完了した」とした。施設外への影響は不明なままだ。

 また、日本側への連絡体制については「在日米軍の手順に従い報告された」と述べるにとどめた。

 一方、沖縄防衛局は同日、本紙取材に対し、米側の通報の内容として「敷地外への流出があったか否かは確認中」との説明を受けているとした。米側の通報が、流出から1日以上経過した26日となった理由については「現在、米側に確認している」と説明した。

 その上で、1997年の日米合同委員会合意で、公共の安全または環境に影響を及ぼす可能性がある事件・事故が発生した場合、米側は速やかに日本側に通報することになっているとし「こうした事案の発生に際しては速やかに通報されるよう、米側と緊密に連携して対応する」とした。

(知念征尚)