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事態の打破へ団結必要 内村千尋さん(不屈館館長)<米兵事件続発 わたしの視点>3


事態の打破へ団結必要 内村千尋さん(不屈館館長)<米兵事件続発 わたしの視点>3
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

 今回の事件の話を聞いて、すぐに「由美子ちゃん事件」を思い浮かべた。1955年に少女が米兵に乱暴され殺害、遺棄された事件だ。草を握りしめ、血が出るほど唇をかみしめたまま亡くなっていたという。想像すると、いつも涙が出る。

 いまだにそうした事件がどんどん起きている。家族の間で「警察に言うな」という人もいるだろう。本当にたくさんの犠牲者がいると思う。

 米兵の訓練映像を見たことがある。通学路近くの基地内で「KILL(殺せ)」と口にしながら行進していた。人間性を殺さないと人は殺せない。その延長で県民の前に出てきているので、事件は必ず起きる。

 米軍基地撤去を求める大きな県民大会を開くぐらいやらないと、事態は動かないのではないかと思う。由美子ちゃん事件の時に獄中にいた父・瀬長亀次郎は「団結をかためよう。三度叫ぶ。一切の利己心を棄てよ」と日記につづっていた。亀次郎が元気だったら、「これ、許していいのか」と発破をかけていたのではないだろうか。

 (南彰)