有料

県立中部病院は現地で建て替えへ 沖縄県の構想案、病床数など今後検討 8月2日まで意見募集


県立中部病院は現地で建て替えへ 沖縄県の構想案、病床数など今後検討 8月2日まで意見募集 中部医療圏域で最大の病床数を有し、救急や災害医療の中核を担う県立中部病院
この記事を書いた人 Avatar photo 宮沢 之祐

 県立中部病院(うるま市)の建て替えについて県は10日、現地での建て替え方針を示す構想案を明らかにした。県は老朽化や耐震性、施設の狭さなどを理由に建て替えを検討。現地建て替えか、移転整備か、医療関係者らによる将来構想検討委員会で議論していた。

 県議会6月定例会代表質問で本竹秀光病院事業局長が座波一氏(沖縄自民・無所属の会)に答弁した。

 同病院は、延べ床面積3万5609平方メートル、559床。築40年を超える南病棟が耐震基準を満たしていない。構想案では、他県の同規模病院だと同5万7700平方メートルとし、将来の需要増を踏まえて仮に643床、同6万6500平方メートルとしても現地での建て替えが可能としている。

 検討委では「南病棟の耐震化は急務で、現地での建て替えが最適」と現地建て替えへの支持が多数を占めたが、「機能拡張が難しくなり、中部病院の発展可能性を減少させてしまう」との意見も出たという。

 県病院事業局は「これから病床数や規模を検討する。詳細な工程も決まっていない」とする。県は、中部病院将来構想案についての意見を募っている。募集期間は8月2日まで。 

(宮沢之祐)