【名護】名護市辺野古の新基地建設に使用される土砂が搬出される同市の安和桟橋で22日、土砂搬出作業の中止を求める集会が開催された。安和桟橋で抗議活動を展開する市民有志約45人が集結し、新基地建設に抗議した。6月に同桟橋で発生した死傷事故で亡くなった男性警備員へ黙とうもささげた。
集会にはオール沖縄会議共同代表の稲嶺進前名護市長や糸数慶子元参議院議員も出席。稲嶺さんは「ずさんな計画のまま進められてきた結果が痛ましい事故につながったと思う」と工事を進める政府の対応を批判した。
死傷事故が発生した日に同桟橋で抗議していた西浦昭英さんは、事故発生時の状況を市民らに説明した。西浦さんは、これまでダンプカーは1台ずつ出口から道路に出るという「暗黙のルール」があったとした上で「1台ずつ道路に出ていれば、事故はなかった。防衛局が無理に工事を進めてきたことも原因だ。これからも反対の声を上げ続ける」と話した。
(金城大樹)