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「元気で頑張っているよ」「戦争のない世界に」対馬丸慰霊祭、参加者の声 沖縄


「元気で頑張っているよ」「戦争のない世界に」対馬丸慰霊祭、参加者の声 沖縄 対馬丸慰霊祭で、「小桜の塔」に向かって手を合わせる参列者たち=22日、那覇市若狭(小川昌宏撮影)
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学童ら1484人(氏名判明分)が犠牲となった対馬丸撃沈から80年を迎えた22日、慰霊祭が行われた小桜の塔は鎮魂の祈りで包まれた。戦争によって引き起こされた対馬丸の悲劇を二度と繰り返さぬよう参列者は惨禍の記憶を継承し、平和のために行動していくことを誓った。 

元気で頑張っているよ

大川美紗子さん(86)=宜野湾市 泊小学校5年だった兄が乗船して亡くなった。幼かったので記憶はおぼろげだが、優しくてうーまくーだったと聞いている。元気で頑張っているよと伝えた。

船体再調査見届ける

嶋袋豊治さん(85)=神奈川県厚木市 昨年、対馬丸記念館に兄の遺影が掲示された。兄について知ってもらおうと初めて娘を連れて来た。船体の再調査の報道があったので結果を見届けたい。

生きている限り慰霊祭に

玉城博江さん(84)=大阪市 今は亡き夫と義母は対馬丸の生存者だった。でも、義母が両脇に抱えて逃げようとした義弟2人は渦巻く海で亡くなった。生きている限り慰霊祭に来たい。

戦争のない世界にして

又吉靜枝さん(81)=那覇市 母の妹・渡口清子が犠牲になった。めいの私の面倒をよく見てくれ、かわいがってくれたと聞いている。若い人は頑張って戦争のない世界にしてほしい。