県警は28日、役場職員をかたる人物から電話で保険料の過払い金の返金を持ち掛けられ、現金をだまし取られる特殊詐欺事件が27日だけで3件発生したと発表した。被害額は合計で約150万円。県警は今後も同様の詐欺が多発するおそれがあるとして、注意を呼びかけている。
県警組織犯罪対策課によると、被害者はいずれも80代女性。役場職員をかたる人物からの電話の後、銀行員をかたる人物が自宅を訪ねて返金手続きを代行するためとしてキャッシュカードを預かり、暗証番号を聞き出し金を引き出す手口も共通している。
県警は「役場職員が保険料の過払いの返金を電話で連絡することはない」「銀行員が他人のキャッシュカードを預かるようなことも絶対にない」と呼びかけている。