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島民や観光客は困惑 平穏な島に米軍ヘリが緊急着陸 普天間所属AH1 、慶良間空港に 座間味村・沖縄


島民や観光客は困惑 平穏な島に米軍ヘリが緊急着陸 普天間所属AH1 、慶良間空港に 座間味村・沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米海兵隊普天間基地所属のAH1攻撃ヘリが座間味村の慶良間空港に緊急着陸した件で30日、平穏な島に突然、米軍機が降り立ったことに、村民や観光客から戸惑いの声が上がった。

 午後時半ごろ、観光客を案内して慶良間空港を訪れた中村千代美さん(67)=那覇市東町=は「使われていない空港と聞いていたので、米軍機がいて驚いた」と語る。米兵らは空港職員と話したり、機体の写真を撮影したりしていた。中村さんが「飛びますか」と問うと、米兵は手を振って「飛ばない」と伝えてきたという。自然やウミガメなどとの触れあいを楽しみに、たびたび来島する中村さん。「きょうはフェリーやビーチも観光客でにぎわっていた。墜落などすることなく、けが人が出なかったのは良かった」と胸をなで下ろした。

 午後6時ごろ、米軍ヘリを見に空港を訪れた与那嶺正次さん(76)=座間味村阿嘉=によると、大型ヘリの隣に小型ヘリも停まっており、米兵5~6人が周辺を動き回っていた。与那嶺さんは「不定期便のみに対応しめったに使われない空港。慶良間諸島は国立公園でもあり、勝手に着陸はできないはずだ」と思案しつつ、「緊急だったのだろうが、平穏な島に迷彩服の兵士がいるのはやはり違和感がある」と語った。

 (岩切美穂)