宜野湾市長選は1日告示され、8日の投開票まで1週間の選挙戦の火ぶたが切られた。立候補を届け出た前市議の桃原功さん(65)、元市長の佐喜真淳さん(60)の陣営は市内で出発式・出陣式を開き、集まった支持者と勝利を誓い合い、自身の政策を訴えた。厳しい暑さの中、両候補は市内各地を回り、1票獲得のため支持を呼びかけた。
佐喜真淳さん(60)は午前8時15分から、快晴の下、宜野湾市普天間の沖縄銀行普天間支店前の交差点で出陣式を開いた。開始前の8時ごろには、交差点付近に多くの支援者が集まった。佐喜真さんが到着すると、イメージカラーの青の服を着て集まった支援者らに歓声で迎えられ、一人一人に声をかけ笑顔で握手を交わした。
松本哲治浦添市長や中山義隆石垣市長、山口県の福田良彦岩国市長らも応援に駆けつけ、「宜野湾市を進められるのは佐喜真さんしかいない」と激励の言葉を贈った。
支援者からの応援で熱気が高まる中、妻のこず恵さん(48)は引き締まった表情で佐喜真さんにたすきをかけた。
マイクを持った佐喜真さんは「まずは目を閉じて松川市長のことを思い出して」と思いをはせた。「松川市長と交わしたさまざまな約束を市長になって果たさせてほしい」と訴えると、交差点付近の歩道を埋め尽くすほど集まった支援者らから拍手が上がり、「頑張れ淳!」の声援を背に選挙カーに乗り込んだ。 (福田修平)