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航空機の騒音苦情、計469件に 三連協、日米に抗議 24年4月から7月まで 沖縄


航空機の騒音苦情、計469件に 三連協、日米に抗議 24年4月から7月まで 沖縄 沖縄県の米空軍嘉手納基地=2023年12月(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

 【中部】2024年4月から7月までに、沖縄市、嘉手納町、北谷町から上がった嘉手納基地の航空機騒音への苦情が計469件あったことが3日までに分かった。嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)がまとめた。三連協は同日付で、外来機飛来の増加で騒音が激化する嘉手納基地の被害や騒音への苦情について説明した上で、抗議・要請書を米空軍第18航空団、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、在沖米国総領事館宛に送付した。

 騒音への苦情の内訳は嘉手納町が237件(4月97件、5月66件、6月50件、7月24件)、沖縄市が144件(4月61件、5月13件、6月41件、7月29件)、北谷町が88件(4月46件、5月15件、6月15件、7月12件)。

 8月6日に実施した航空機の目視調査では136回の飛行があり、最大騒音は嘉手納町の道の駅でF22戦闘機離陸時に103・2デシベルを計測。飛行経路が市街地上空に広がることで騒音苦情の増加につながっているとしている。常駐機入れ替えに伴う外来機の巡回配備に伴い、嘉手納町と沖縄市では23年度の騒音苦情件数が過去最多、北谷町は過去2番目を記録した。

 抗議・要請書では、嘉手納基地における「航空機騒音規制措置の遵守(じゅんしゅ)」「住宅地上空で航空機を飛ばさないこと」などを求めている。 

(石井恭子)