沖縄県は、ハブにかまれる被害が増えるという9~11月に「ハブ咬症(こうしょう)防止運動」を実施し、石積みの穴埋めや、野積みにした廃棄物の整理など環境整備を呼びかける。
県衛生環境研究所によると、ハブは7、8月に1匹の雌が2~15個の卵を産み、8月下旬から9上旬にふ化する。ふ化した子ハブは体長約40センチで、当初から毒を持つ。農作業や草刈りの作業中にかまれることが多く、秋に被害が増える一因とみられる。
運動では、ごみを放置せず、ハブのえさとなるネズミが集まらないようにしたり、空き地や墓地の雑草を刈ったりすることも勧める。農作業時は長靴をはき、見通しの悪い草地では最初に草刈り機を使い、鎌などでの手作業はできるだけ避けることが望ましいという。